こんにちはネリゴです。
萩は、江戸時代の面影を色濃く残している歴史のまちなのですが、見方を変えると違う楽しみ方ができるのです。
ということで、自然を感じる萩のスポットとして、おすすめしたいジオパーク3選を紹介します。
マグマが萩の大地を豊かにして、特色のある産業が生まれ、マグマと向き合った人々の知恵でまちの発展がなされたのです。
大昔の火山活動でできた大地や自然の魅力を感じながら、観光を楽しむことができる場所なのです。
・須佐ホルンフェルス
初めに、 日本海は約2,500万~1,500万年前にユーラシア大陸の東端が裂けて できました。
須佐湾と江崎湾は、日本海に突き出す象徴的な山「高山(こうやま)」を囲う2つの湾です。古くから良港として知られていた2つの湾は、日本海をつくったマグマの活動が生んだものです。
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白・黒のしま模様(ホルンフェルス)の崖は、日本海ができた頃に海底にたまった砂と泥の地層なのです。そして、背後にある高山は地下にあったマグマなのです。
白・黒の層が織り成す鮮やかな造形美は、 触れることで自然や大地の雄大さを感じる ことができます。
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駐車場から、 約10分 下ったところにホルンフェルスはあります。
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歩きやすい道を進んでいくのですが、道中かなり景色が良いので、至るところに撮影ポイントがあります。
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潮の満ち引きによっても、違った表情が見えると思いますので、何度でも行きたいジオスポットですね。
ホルンフェルスの上から見る景色は、とても絶景なんですが、かなりの高さで足が竦みます。笑
須佐ホルンフェルス / 山口県萩市須佐高山 北海岸
駐車場 / 有り
・明神池
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明神池は、笠山と本土との間に砂州ができ、陸続きとなった際に埋め残された池になります。
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大池・中ノ池・奥ノ池の三部分から成り、 池と海は岩の隙間を通じて おり、外海の干満に合わせて水量が変化します。
池全体が境内となっており、萩藩二代藩主:毛利綱広(もうりつなひろ)が、毛利元就が信仰していた 厳島明神(厳島神社) から分霊迎え入れ創建したことから、明神池と呼ばれるようになりました。
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パッと見た感じ普通の池ですが、海水の池となっており海の魚が至る所で泳いでいます。まさに天然の水族館なのです。
海に棲む生き物が20種類以上見られるというから驚きです。
池の畔を散策して、何種類いるのか探してみるのもおすすめの楽しみ方です。
実はこの魚たち、地元の漁師が漁の安全と豊漁を祈願して、奉納されたものの末裔だというのです。にわかに信じがたいですが、明神池で繁殖しているんですかね。
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ボラ・メジナ・真鯛・クロダイの姿が見えます。
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池沿いのお店で 食パン(餌)を購入して、魚(鳶)に餌やり をすることができます。
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魚と鳶の餌の取り合い の様子ですね…。空中に餌を投げると、鳶がキャッチします。
鳶は観光客の餌を狙っていますので、お気をつけて!
明神池 / 山口県萩市椿東
駐車場 / 1時間200円
・笠山山頂展望台
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笠山は、 約1万年前の噴火でできた標高112mの小さな火山 です。そして、山頂には展望台があり、特徴的な景色を眺めることができます。
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この展望台、2021年5月にリニューアルし、2階にカフェスペース・3階に展示休憩室が整備されました。
展望台からは、6兄弟というべき島々(萩六島)を眺めることができます。これが、なかなかの景観で、 平べったい島が並んでいる のです。
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それぞれの場所で溶岩が噴き出してできた島で、笠山とも兄弟の火山なのです。(ってことは、7兄弟?笑)
萩六島や笠山は、『阿武火山群』という萩市の北東部を中心に広がる 50個近くある小さな火山の集まり に属しています。
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小型火山は海中にもあり、瀬(せ)やグリと呼ばれています。海水の流れが瀬やグリにぶつかり、栄養たっぷりの砂や泥がまき上げられて、プランクトンが良く育ちます。
そして、それを食べに魚が集まります。
萩の豊富な魚介類は、海底に沈んでいる火山が育てているのです。
展望台から少し下ったところには、笠山の火口跡があり、溶岩の質感や色合いなど間近で観察することができます。
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ちなみに笠山が属する阿武火山群は、現在【活火山】であると定義されています。学術的な裏付けはないようですが、 世界最小の火山 といわれています。
笠山山頂展望台 / 山口県萩市椿東
・まとめ
自然を十二分に感じることができる、萩のジオパーク3選を紹介しました。
自然の素晴らしさを改めて感じるとともに、 マグマが支えた萩の秘密を少し知ることができた ように思います。
今回紹介した以外にも様々なジオパークがありますので、萩へ旅行に行かれる方はぜひ参考にされてください。(ホームページをご覧ください)
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