◆平戸銘菓“カスドース”を食べ比べしてみました!

こんにちはネリゴです。

何気なく長崎の観光雑誌を見ているときに、目に留まったカスドース。「そういえば何年も食べていないな~」と思いまして…

だったら買いに行こう!と至ったわけです。笑

記憶の中で甘いお菓子の印象があったカスドースをじっくりと味わい、食べ比べをしてみようと思います。

 



 

・カスドースとは?

 

江戸時代にポルトガル人の宣教師から伝えられたとされるお菓子です。

異国文化がいち早く渡来した平戸では、 400年以上も愛され続ける銘菓 なのです。

カスドースのカスは「カステラ」のことで、ドースはポルトガル語で「甘い」という意味です。

カスドースは、甘さ控えめのカステラにたっぷりの卵黄をくぐらせ、沸騰した蜂蜜に浸けます。その後手際よく揚げて、グラニュー糖をまぶして完成します。

沸騰した蜂蜜に浸けるのは、卵黄に程よく火を通し、カスドースの日持ちを良くするためです。

このカスドース、最大の特徴は 圧倒的な甘さ なのです!

 

・熊屋 / 平戸シュガーラ

 

 

各国の貿易船によってもたらされた様々な文化は、平戸の文化と融合し、どの地域にもない独自性を帯びていきました。

 カステラ・金平糖・牛蒡餅 など、平戸には受け継いできた独特のお菓子文化が根付いているのです。

熊屋は、このお菓子文化をこれからも残していかなければいけない文化遺産であると考えています。

 

 

カスドースという名前ではないのですけど、こちらの熊屋では平戸シュガーラという名前で販売されております。

 

 

● 平戸シュガーラ

甘く贅沢なふわふわなカステラ生地に、バニラの良い風味があり、すごくまろやかでおいしいです。卵の味が濃厚に感じられ、高級なフレンチトーストを食べているみたいです。

 甘党必見の激甘贅沢洋菓子 です!

当時、卵や砂糖をたっぷりと使用したカスドースは贅沢品とされており、庶民は口にすることができず、一般的には知られていませんでした。

400年以上経った現代、たしかに贅沢品ではありますが、いつでも食べることができます。歴史あるお菓子を先人たちが受け継いできたからこそ、食べることができるのだと思います。

 


 

熊屋 平戸本店 / 長崎県平戸市魚の棚町324

営業時間 / 8:30~19:00

定休日 / 年中無休

 

 

・御菓子処 蔦屋 / カスドース

 

 

1502年に創業した蔦屋は、江戸時代に平戸藩主の御用菓子として、現代では平戸銘菓を作り続けるお菓子店です。なんと 九州で最も古いとされるお菓子店 なのです!

手作業で2日間をかけ、400年以上継承され続けた製法でカスドースを作っています。伝統の味を受け継ぎ、後世に残していきたいという思いでカスドースを作り続けています。

 

 

 

● カスドース

表面の砂糖が他のカスドースと比べると、少しグラニュー糖が粗目な気がします。グラニュー糖の食感がシャリシャリで、食べ進めるとふわふわで濃厚な味と甘みがあります。

しっかりと甘く、 贅沢で幸せなひと時を堪能する ことができます。

食べてしまって思ったのですが、オーブントースターで軽く焼くことで、もっとフレンチトーストのような食感を楽しめることができます。

気になる人はお試しあれ!

ちなみに蔦屋のカスドースは、東京・福岡・長崎駅/長崎空港やサービスエリアなどで購入することができます。


 


 

平戸蔦屋 本店 按針の館 / 長崎県平戸市木引田町431

営業時間 / 9:00~19:00

定休日 / 年中無休

 

 

・湖月堂老舗 / カスドース

 

 

松浦藩門外不出のカスドースは「百菓之図」を基に、昭和初期に復活させたのが湖月堂老舗の先々代だったのです。

素材にこだわり、製法を追求することで、どこか懐かしく清らかに甘いカスドースを見事復活させたのです。

 

 

 

● カスドース

こちらのカスドースも、しっかりと甘くふわふわでやっぱりおいしいです。

甘みを抑えたカステラを使用することで、絶妙な甘みのお菓子が出来上がるのです。定期的に食べたいお菓子なんですけど、なかなかの高カロリーなので考えますね~。笑


 


 

湖月堂老舗 / 長崎県平戸市岩の上町1247-2 平戸物産館内

営業時間 / 8:00~18:30

 

 

・まとめ

 

平戸銘菓のカスドースを食べ比べしてみました。

結果…どのカスドースも甲乙つけがたく、 おいしい/甘い贅沢お菓子 でした。本当に上品なフレンチトーストのようなお菓子で、「こんなにおいしかったんだ!」とびっくりしました。

どのお菓子店からも「受け継いできたお菓子文化を、後世にも残していかなければならない」という思いを感じることができました。

大事なことなのでもう一度…

歴史あるお菓子を先人たちが受け継ぎ、守り続けてきたからこそ今私たちは食べることができるのだと思います。これからも守り続けていきたい日本の文化遺産ですね。

 

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