
来島海峡SAに限定「母恵夢ソフト」 地元銘菓を「食べ歩き」で楽しんで
今治経済新聞の報道によれば、愛媛県今治市を走るしまなみ海道の来島海峡サービスエリアで9月1日、愛媛の代表的な銘菓「母恵夢(ポエム)」の味わいをそのままソフトクリームにした「母恵夢ソフト」の販売が始まりました。開発・販売は同SAを運営する瀬戸内しまなみリーディングが手がけたもので、コロナ禍のさなかに「地元の人にもふらっと立ち寄ってもらえる、その場で楽しめる新しいお菓子の時間を届けたい」と立ち上がった構想から、およそ5年。ようやく形になった、数量限定のコラボレーションです。瀬戸大橋を渡り終え、あるいは本州側から一路今治へと向かう旅の途中で、ふとエンジンを止めてみたくなる場所です。
構想からおいしさへ、5年かけた「納得の一口」
開発の構想が立ち上がったのは、今から約5年前のこと。コロナ禍でドライブ需要が高まるいっぽうで、地元の人にとっては「SAは通過点」という空気が強まっていた時期でもありました。同SA販売を担当する越智佳隆さんは「母恵夢は地元で誰もが知っている身近なおやつ。おいしさはもちろん、話題性もあり、商品化を模索した」と振り返ります。
母恵夢は愛媛県を代表する焼き菓子のひとつ。ほろりと崩れる生地と、どこか懐かしい香りが特徴で、世代を問わず地元の人々に親しまれてきた、まさに「身近なおやつ」です。その味わいを、旅の途中で「食べられる」形にしたのが、今回の「母恵夢ソフト」。単なるお菓子のソフトクリーム化にとどまらず、「一口食べれば誰もが『あの味』と納得するクオリティー」を目指し、製造元の母恵夢本舗(黄金町)に味の監修を依頼しました。
開発が本格化したのは、およそ1年前のこと。母恵夢ならではの上品な風味と、しっとりとした生地の食感を、ソフトクリームの中に丁寧に練り込んで再現しています。カップの底にはコーンフレークが敷き詰められ、食べた瞬間から終盤にかけて、食感がふわりと変わっていく──そんな小さなサプライズも用意されているのだとか。
SAではこれまでも地元の素材を使った限定ソフトクリームを展開してきましたが、製造元に味の監修までお願いした商品は今回がはじめて。地域で長く愛されてきた銘菓の記憶が、旅の途中でそっと手渡される。ささやかだけど確かな出会いが、今ここで生まれようとしています。
しまなみ海道の「おやつ時間」、来島丸で
販売場所は、SAの外売店「来島丸」。今治市東鳥生町に拠点を持つ瀬戸内しまなみリーディングが運営する、ドライブの合間にふらっと立ち寄りやすい一軒です。コンテナに盛られたソフトクリームを受け取ったなら、ぜひ外のベンチへ腰を下ろしてみてください。
眼下には来島海峡の潮騒、視線の先にはしまなみ海道を構成する橋々のシルエットが広がります。海に架かる橋を眺めながら食べればすーっと潮風が味の後味まで整えてくれるはず。空の色や風の具合で、印象が少しずつ変わっていくのも、SAグルメの愉しみですね。
価格は600円。数量限定という特別感も相まって、ドライブのワンシーンに小さな区切りをつけてくれるような存在です。「甘いものをひとつ手にしているだけで、景色は少し違って見えるもの」──そんなふうに感じられるのが、SAグルメのちょうど良いところですよね。地元の人にとっては「いつものおやつ」の新しいかたち、旅行者にとってはSAでしか出会えない小さな記念のようなもの。立場が変わっても、ふっと頬がゆるむような一品になりそうです。カップを手にした瞬間、ふわりと広がる甘い香り。いつもの景色が少しだけ違って見える、そんな瞬間がここにあります。
愛媛県ドライブでの「寄り道」の愉しみ
愛媛県は、柑橘やかんきつ系のスイーツ、海沿いの塩味、甘辛い練り物など、ドライブの途中で出会える「おやつ」が豊富な土地です。その選択肢の中に、またひとつ、SAだからこそ出会える限定アイテムが加わった──というのが、今回の発売の一番嬉しいところかもしれません。
しまなみ海道は本州と四国を海上の橋で結ぶルートで、サイクリングやドライブで人気の道。来島海峡SAはその名のとおり、来島海峡を眼下に見下ろす位置にあり、天気の良い日は海面がキラキラと光る様子を眺めることもできます。SAに車を停めて、少し海風を感じたあとにソフトクリームを受け取る──それだけで、ドライブの景色はぐっと深まりますよね。
旅の予定がある方は、ぜひ旅のスケジュールに「来島丸での母恵夢ソフト」を、そっと書き留めておいてください。橋を渡り終えたあとに広がる海と、ソフトクリームの優しい甘さが、きっと記憶に残る小さな余韻を残してくれるはず。数量限定という響きは、どこか旅の特別感を後押ししてくれます。
甘い余韻をポケットに忍ばせて、ゆったりとしたドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。甘いものを食べながら海を眺めるひとときが、明日への小さな活力になりますように。しまなみ海道には他にも寄りたくなる場所がきっとあるはずです。このソフトクリームをひとつの合図に、瀬戸内の秋をゆっくりとめぐる旅をはじめてみてくださいね。
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