
KITTE大阪の案内によれば、同ビルでは2026年9月2日(水)から9月30日(水)までの会期、「甲斐みのりさんのご当地パン®めぐり」が開かれます。地方を旅していて出会う、あの小さなパン屋さんの記憶——焼き立て小麦のぬくもり、かすかなバターの気配、ガラスケース越しに並ぶレトロな包み。そんな「まちのパン」が、北海道から沖縄まで全国から梅田の真ん中に集う、秋のひと月となりそうです。書き手・みのりさんがアンバサダーを務め、大阪ではなかなか出会えない「今届けたい全国各地のパン」を、彼女自身の目で選りすぐってくれるのだとか。
昭和の開業から地元に根づいた、十二軒の「まちのパン屋さん」
今回の主役たちは、昭和20〜30年代にそれぞれの土地で創業したパン屋さんたちです。北は北海道から南は沖縄まで、何世代にもわたりその地域の人々の食卓や、通勤鞄のなかや、幼いお弁当の隅を支えてきた、いわゆる「まちのパン」。どこか懐かしくて、どこか誇らしくて、たった一切れ手に取るだけで旅の記憶がふわりとよみがえる——そんな存在のかたまりが、梅田の街なかにそっとやってきます。
一日三軒のパン屋さんが会場に並び、会期を通じて計十二軒・五十三種類ものご当地パン®が紹介されるとのこと。週ごとにテーマが変わるため、週をまたいで再訪すれば、きっと違う表情に出会えます。たとえば「思わず買ってしまうパッケージのレトロなパン」や「甲斐みのりさんのセレクション」といったテーマが入れ替わり、古い店のロゴや色褪せた包装紙を眺めながら選ぶ時間もまた楽しみのひとつ。旅のスナップを切り取るような気持ちで、お気に入りを見つけてみてくださいね。
五十三冊以上の著作を紡いできた、みのりさんの「目」
会場となるKITTE大阪内では、ご当地パンの販売だけでなく、パンに合うお供、そしてパンにちなむ関連商品も並びます。スプレッドやジャム、雑貨類——そのどれもが、みのりさんの目を通して選ばれたものばかりなのだとか。
静岡県出身の彼女は、大学卒業後に京都、東京と暮らしを重ねながら、旅・まち歩き・スイーツ・ご当地パン®・暮らしの雑貨などをテーマに書き続け、これまで五十冊以上の書籍を手がけてきた書き手です。各地の自治体が手掛ける観光パンフレットの制作にも携わり、ご当地パン®という言葉を世に広めた人物としても知られます。会場には彼女の著作や関連書籍も並び、本好き・パン好き双方をたのしませてくれるラインナップになりそうです。
とくに嬉しいお知らせが、初日・9月2日(水)に予定されている「ゲスト店番」。オープン直後の11時前後と、午後2時前後の二回(各回およそ30分)、みのりさん自身が会場に立ち、ファンや購入者の相談に応じる予定。当日の混雑状況により前後する場合もあるそうですが、各地のパン屋さんとのエピソードや、推しパンの見分け方など、直接うかがえるまたとない機会です。
まち歩きの合間に、ひと呼吸つける場所
なお、パンとグッズはなくなり次第終了、数量限定のアイテムは早めに品薄になることもあるとのこと。ゆっくり自分のペースで選びたい方は、オープン直後の時間帯が穏やかに楽しめそうです。
もうひとつ、訪れてみてほしい場所があります。KITTE大阪2階の「@JP Cafe」では、イベント当日に限り、購入したパンを店内に持ち込んで味わえるそうです。梅田のビル群を歩き疲れた午後、お気に入りのベンチやソファに腰を下ろし、紙の包みをそっと開けて頬張る——その瞬間、きっと遠方の旅先にふっとトリップできるはずです。
大阪へお越しの際はもちろん、お住まいの方も、秋の入り口に全国五十三種類の「まちの味」をめぐる小さな旅を、JR大阪駅から歩いていける距離で楽しんでみてください。帰り道にはお気に入りを入れた紙袋、心にはふんわりあたたかな余韻——そんな夕暮れが、きっとあなたの秋の小さな物語になるはずです。
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