こんにちはネリゴです。
今回は、飯塚を堪能するためのスポットを巡ってきました!
飯塚は江戸時代、長崎街道沿道だったため、砂糖や菓子作りの技法など入手しやすく、お菓子の発展が目覚しかったのです。長崎街道は別名シュガーロードと呼ばれました。
明治時代には、飯塚を含む筑豊地域で石炭産業が栄え、国の重要な産業となりました。中でも、海賊王ならぬ炭鉱王と呼ばれる人物【伊藤伝右衛門 】が炭鉱を開坑し、筑豊にその名を轟かせました。
そんな飯塚の魅力をお伝えしていきます!
・シュガーロードとは?
江戸時代、鎖国の唯一の窓口であった出島で荷揚げされたモノは、長崎→大村→佐賀→飯塚→北九州まで228kmも続く長崎街道を経て、京や江戸などへと運ばれていました。
砂糖が南蛮より長崎街道に運ばれ、これまでの和菓子とは違う文化をもたらし、長崎街道を中心に個性ある味へと発展していきました。
そのため、長崎街道は【シュガーロード】と呼ばれており、その技術と味は今も受け継がれています。
・ふたせ饅頭本舗
飯塚には、お菓子処というべき強大な3社が本社を構えていました。
・なんばん往来で有名なさかえ屋
・千鳥饅頭で有名な千鳥饅頭総本舗(現本店:中洲川端)
・ひよこで有名なひよこ本舗吉野堂(現本社:福岡市南区)
福岡県内の店舗や道の駅・高速道路のサービスエリアなど、様々なところでお土産物として販売されています。(福岡県外でも買えたりします)
すなわち、飯塚に行かなくとも買えるのです!
しかし、行かなければ買えない、ご当地のお菓子を買うことこそが旅の醍醐味というものなのです。
今回お邪魔しましたのは、ふたせ饅頭本舗です。
購入しましたお菓子は、ふたせ饅頭とふたせ最中の2種類でございます。【日持ち:1週間】
前回の記事:◆大牟田銘菓かすてら饅頭を食べ比べしてみた!で紹介した、かすてら饅頭と似た饅頭になりますが、味わいが異なるのです。
生地は丸ぼうろのような食感で、白餡はしっとりとしており、口の中で溶けていきます。
さて、最中はどうでしょうか… 種皮がしっとりと香ばしく、小豆は甘さひかえめで上品な奥深さを感じます。
ナニコレ!どっちも最高においしい~ たまりませんな~!
「又食べたい、食べたくて仕方がないと思えるような記憶に残る味」とホームページに書かれてある通り、また味わいたくなります。
このお菓子は一人でも多くの人に味わってもらいたいですね!
ふたせ饅頭本舗 / 福岡県飯塚市伊岐須295-13
営業時間 / 9:00~17:30
定休日 / 日曜日(祝祭日は営業します)
※但し、お盆・年末ピーク時の日曜日は営業します。
・旧伊藤伝右衛門邸(いとう でんえもん)
旧伊藤伝右衛門邸は、筑豊の炭鉱王として財を成した伝右衛門が明治後期から昭和初期にかけて、増改築を重ね建造された贅を尽くした建物です。
4つの居住棟と3つの土蔵を持ち、広大な庭園と和洋折衷を取り入れた近代和風住宅となっております。いや~本当に広すぎですね…笑
国指定名勝になっている庭園には、四季折々の花が見られます。こんな広大な庭園を家から眺められるなんて…まさしく贅!一日中眺めていられそうですね! 庭園は散策できます!
↓応接間にはステンドグラス
繊細で優美な装飾を随所に見ることができます。 朝食もパンに切り替えられたとか…
↑九州初の英国製の水洗トイレ
連続ドラマ小説『花子とアン』のゆかりの地でもあります。
日本語翻訳家である主人公、村岡花子(演 – 吉高 由里子)の友人こそ、伊藤伝右衛門(演 – 吉田 鋼太郎)の妻である柳原白蓮(演 – 仲間由紀恵)なのです。
↑建物2階にあります白蓮の部屋
伝右衛門50歳、燁子(白蓮)25歳の時に結婚。というか再婚ですね。。
当時、柳原家は資金難で、炭鉱王の莫大な資金と引き換えに『政略結婚』として騒ぎ立てられたらしいです。。のちに燁子は白蓮として、歌人になります。
しかし、結婚生活は約10年間しか続かず、白蓮は裕福な生活を捨てました。7歳年下の青年とこの当時、姦通罪があったにも関わらず『命がけの恋』を貫き通したのです。
姦通罪:婚姻して配偶者のある者が、他の者と不貞行為することにより成立する犯罪
その後、離婚が成立します。。。
伝右衛門は、社会主義運動に奮闘する人々を助け、時代の波に流されず、自ら人生を切り開き、生涯に幕を下ろします。
伝右衛門の生き方に敬礼しかありません!
まさか、こんな濃いストーリーがあったなんて… 個人的には、大きい屋敷と広大な庭園を見に行ったようなものだったので、想定外の内容にすごいものを見た満足感がありました。
こちらで旧伊藤伝右衛門邸3Dパノラマビューを見ることができます。
↓
飯塚市歴史資料館ホームページ
旧伊藤伝右衛門邸 / 福岡県飯塚市幸袋300番地
開館時間 / 9:30~17:00 ※入館は16:30まで
入館料 / 大人310円(250円)小・中学生100円(80円)
※( )内は20名以上の団体料金
※土曜日に限り小・中・高校生は無料
・まとめ
飯塚を堪能するスポット【ふたせ饅頭本舗】と【旧伊藤伝右衛門邸】をご紹介しました!
旧伊藤伝右衛門邸では、想像以上の内容に時間が経つのを忘れるくらい、熱心に読み耽っていました。
何度も言いますが、大きい家に、いくつもある部屋、長い廊下。時代を先駆けた洋を感じさせる住宅。ありえないほどの庭園。贅沢の極みです。
ある意味、癒されます(笑)
実際にその土地に行ってみないとわからない・気づかないものがあるな~と、再認識しました。次は、◆【後編】飯塚を堪能する見どころとお土産!を紹介します。
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